旭区で観察できる野鳥を紹介します。
旭区は大変緑が多く、こども自然公園をはじめ、たちばなの丘公園、追分・矢指市民の森等、野鳥にとっては好環境な自然が沢山あります。身近な鳥から野山、水辺の鳥まで観察できます。
こども自然公園では毎週バードウォッチングが行われています。又、大勢のカメラマンが超望遠レンズを担いで野鳥を追いかけていますよ?
追分・矢指市民の森では猛禽類が確認されていますので随時報告します。
(写真の中でクリックすると拡大表示されます。)
引用した書名 唐沢孝一著 野鳥ガイド
真木広造著 野鳥
旭区の野鳥(一年中観られる野鳥)
旭区の野鳥(春と秋に観られる野鳥)
旭区の野鳥(夏に観られる野鳥)
旭区の野鳥(冬に観られる野鳥)
ウグイス
「ホーホケキョ」「ホーォーホケキョ」(法法華経)さえずりのほかに、繁殖期の警戒声は谷渡りと呼ばれ、
「キョキョ・・・ケキョケキョ」。地鳴きは、笹啼きと呼ばれ「チャ チャ」と啼きます。
さえずりが特に優れて美しい。「日本三鳴鳥」の一つで、ほかに、オオルリとコマドリがいます。
雑木林や山林のササ藪やススキの原を好んで営巣します。
コジュケイ
「ピッピッ ピッピュクワイ ピッピュクワイ」高らかな歌声。
他に雄叫びのような「ピーァ」。地鳴きは小さい声で
「ピピピ・・・」「コココ・・・」と啼きます。
狩猟用の鳥として中国から移入され、1919年に東京と神奈川に放鳥され全国に広まりました。臆病な性格のため草薮の茂みに身を隠すように行動し、あまり開けた所には出てきません。「ちょっと来い、ちょっと来い」の声はお馴染みですが、これはオスの繁殖期のさえずりです。
カワセミ
河にすむのでカワセミ。セミは古名のソビから変化していったものらしい。
上面はメタリックに輝く青緑色をしている。雄の嘴は黒色、雌は下嘴の基部が赤い。
一時激減したカワセミが再び都会に戻ってきた。
ひときわ目を奪われる背中のコバルトブルーの羽は、色素があるわけではなく、羽が青っぽい光だけをキラキラ反射させる構造になっていると云う。
アオサギ
「グァン」「グア」飛び立つときや飛翔中に大きな声で啼きます。
特に夕方から明け方にかけて多い。さえずりはありません。
活動が活発になるのは夜ですが日中も湖沼や河川、水田、湿地でよく見かけます。好物の魚や蛙などを水辺で見張り、見つけると首を長く伸ばして狙いを定めて、一気にくわえ捕ります。
カルガモ
「ゲェゲェゲェ」さえずりは、テンポの速い尻つぼみの声。
地鳴きはゆっくりしたテンポで「ゲエゲエゲエ」。
何れの声もマガモの声に似ています。
全国の湖沼や河川で普通に繁殖し、都会のビルの池でもヒナをかえしてニュースになります。
コサギ
「ギャウ」「ガァー」「ガォ」喉から絞り出すような大きな声でなきます。繁殖期のさえずりはありません。
湖沼や河川、水田、湿地で小魚や蛙などを捕り、竹林や雑木林にころにコロニーで営巣します。
ダイサギ、チュウサギと比べて声が大きく凄味が感じられます。
シジュウカラ
「ツピ ツピ ツピ」「ツツピ ツツピ ツツピ] 2音または3音の小気味よいテンポでさえずり、「進め、進め」と聞こえたりします。
その他に「ツピッ」「ジャク ジュク ジュク」と啼きます。
庭木や公園の樹木、雑木林、山林などに普通に暮らしています。あまり人を恐れない身近な鳥の一つです。ネクタイのように見える腹の黒いバンドが特徴です。
ハクセキレイ
「ピチュイ」が縄張りの宣言のさえずり。繁殖期のさえずりは「チュリ チュリ チュリリ チュリリ」。
地鳴きは「チチチュン」「チュチュン チュチュン」
河川や湖沼、海岸、耕作地、市街地に繁殖期以外は単独で暮らし、夜間は集団でねぐらをとります。
アオジ
「チッチッチー チョチョチョ ピーチチチョー」とゆっくりしたテンポでおおらかに歌う。
地鳴きは少し濁った強い声で「ツェッ」
冬は雑木林で、地上に落ちている草の種子をついばむが
警戒心が強く人目に付くところには出たがらないシャイな鳥らしい。
ウソ
ウソ(口笛のこと)を吹くような優しい声でフィーフィーと啼くので「ウソ」。冬には、群れを成して低山や人里に下り、木の芽を食べたり、梅や桜などの花芽を食べる。
この時期、こども自然公園では「フィー」と云う鳴き声をよく聞くことができる。
キンクロハジロ
「クワ、クワ、ピュルルル」と啼く。
オスは金色の目、黒色の体、白色の羽なので、キンクロハジロ。冠羽がある。
メスは、全身褐色で、頭の後方に短い冠羽がある。
潜水が得意で、貝や小魚、水草などを食べる。
シメ
地鳴き「チィ」っという細く鋭い声を「シ」と聞いたのが名前の由来です。
ずんぐりした体で、太っている。体は茶色っぽく、翼に白斑がある。尾は短く、先は白色。
太い嘴で木の実などを食べる。
シロハラ
腹の中央部が白色なので「シロハラ」灰褐色の地味な鳥
よく繁った林で越冬する。落ち葉をかき分けて、ミミズや昆虫などを捕食する。
「キョキョ、クワッ」と啼いて飛び立つのが特徴。
ジョウビタキ
ジョウは漢字の尉(ジョウ)で、ロマンスグレーの老人を意味するという。ヒッヒッヒッという地鳴きが火打石を叩く音に似ているので火焼(ヒタキ)という。
杭やフェンスなどに止まり、お辞儀をするように頭を下げ、尾を左右に細かく振るわせ、地上に昆虫などを見つけると飛び降りて捕食する。
ツグミ
夏至を過ぎると口をつぐんで鳴かなくなるので
「ツグミ」。赤褐色の地味な色彩で、白色の鼻線がある。
腹部は白地に黒褐色の斑点がある。
地上を数歩いては立ち止まりミミズや昆虫などを捕食する。
クエッ、クエッと地鳴きする。
ミヤマホオジロ
低地から山地の林にすむホオジロの仲間なので、
「ミヤマホオジロ」と云う。
頭に冠羽があり、頭と喉の黄色が美しい。
昆虫や木の実を食べる。
「チチ、チュチュリ、チュルチョ」と囀る。
コゲラ
スズメ位の小型のケラなので「コゲラ」と云う。
日本一小さなキツツキの仲間で、木の幹を嘴でたたいて
「コンコンコンコン・・」と軽快なリズムで聞こえるお馴染みの鳥です。この行動を「ドラミング」云う。
ケラは虫けらをつついて食べるので、ケラとなった。
最近では、都会の公園や、人家の樹木などで繁殖する。
目につきやすい小鳥で、飛びながらギィー、ギィーと軋むような声で啼くのでわかりやすい。