旭区の石仏


石仏は庶民の生活に密着した神仏でした。そこには、庶民の深い思いと、切実な願いが込められていたのです。

 無医の寒村で病気や怪我の平癒を祈り、生活の安穏や豊かな実りを願い、子供の健やかな成長を祈り、心の支えだった神仏は、戦後急速に廃れ過去のものとなってしまったようです。

 区内には約200体程の石仏がありますが、多いものから列記しますと

①庚申供養塔61体 ②地蔵菩薩43体 ③馬頭観音31体 ④地神塔21体   ⑤道祖神16体

 となります。

 (分類及びデータ数は『旭区内の石造物を調べる会』様の旭区石仏調査集録】を参照致しました。)


区内にある石仏で古いものから列記して紹介します。

建立年 建立年

種別 

所在地
1653 承応2年

三界万霊塔

本宿町93(浄性院)
1669 寛文9年 庚申塔

今宿東町604(大塚家)

1677 延宝5年 庚申塔 川島町1600(林の中)
1680 延宝8年 庚申塔 三反田町210(鈴木家)
庚申塔 都岡町75(都岡公園)
庚申塔 本村町36(本村神明社)
庚申塔 市沢町812(熊野社)
庚申塔
庚申塔
1681 天和元年 庚申塔笠付き 東希望が丘169(春の木神社
庚申塔 今井町55(旧ポンプ小屋前)
1684 天和4年 万霊地蔵 さちが丘59(長昌寺)
1690 元禄3年 庚申塔 西川島29(綿貫家)
1691

元禄4年

庚申塔 万騎が原105(鈴木家)
1693 元禄6年 庚申塔 上白根町320(高橋家)
念仏供養地蔵 上川井町214(長源寺)
1694 元禄7年 念仏供養地蔵 上白根町1073(内田家)
1695 元禄8年 供養塔 鶴ヶ峰本町1071(薬王寺)